会長あいさつ

「アリスの会って何ですか?」

実は近年、アリスの会理事会では、あらためてこの問いに対する答えを模索し続けています。アリスの会会則には、会の目的を「会員相互の親睦を深め、産業医科大学医学部の女性卒業生を支援し、もって産業医科大学の発展に寄与する。」とあります。産業医科大学は開学40年を過ぎ、アリスの会は20年の節目を迎えました。時代は平成から令和へ、ようやく日本も男女共同参画社会に向け、働き方改革をスタートさせました。アリス・ハミルトンがハーバード大学医学部産業衛生部門初の女性准教授に採用されたのは1919年、約100年ほど前です。このような変革の時に3代目会長を拝命しましたが、私自身は昭和の学生時代から平成に医師となり、産婦人科医・産業医の経験から「働く女性の身体と心を考える委員会」委員として厚生労働省委託事業にも長年、関わり、色々と思うところのある昨今です。講演をすればラストには必ず、女性に「男性並みに働けますか?」を求められた時代から男性も「女性並みに暮らせますか?」の時代へ、と語ってきましたが、ようやくこの思いは御役御免となってくれるのでしょうか。

本会は「ゆる~くつながり、やれる人がやる、無理はしない」というモットーで細々と活動してきましたが、それは女性のワークライフバランスを意識してのこと。いざというときに働く女性の立場や気持ちに共感し助けてくれる、頼れる同窓生がいる。この本質は保ちつつ、超少子高齢化、環境問題、AI(人工知能)社会など、これから急速に変貌する日本や世界を見据えつつ、アリスの会の「輪郭が見える」形を具体的に作らねばという思いでおります。思い切って幹部が世代交代するには良いタイミングでしたが、仕事で重責を担い奔走し家族との時間も切り詰めて…という若い世代が、まだまだ言いたい放題安心して発言できる環境づくりも大切かと思い、つなぐ覚悟を決めました。産業医大の黎明期を知る古参のメンバーには、 “産業医大の発展に寄与する”の意味において “つながり”をお願いしたいと思っています。

アリスの会 会長 長井聡里
株式会社JUMOKU(6回生)

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