アリス四季の集い・オンライン 開催報告(2022年1月8日)

アリス四季の集い・オンライン 開催報告

  • 開催日:2022年1月8日(土)
  • 開催方法:オンライン形式
  • プログラム
    • 第1部 新任教授からのメッセージ
    • 講演1 「大学教員として産業保健を実践し後輩を支援すること」
      産業医科大学 産業医実務研修センター 教授 川波祥子
    • 講演2 「脳卒中診療の文化を作る〜産医大OGが臨床をするということ〜」
      産業医科大学 脳卒中血管内科学 教授 田中優子
    • 第2部 グループに分かれての座談会
      最近家事や生活で工夫したこと/困っていること、10年(5年でも可)後の夢

 

今回の四季の集いは新型コロナウイルス感染拡大状況を鑑み、オンライン形式で開催いたしました。第1部は「新任教授からのメッセージ」として、産業医科大学 産業医実務研修センター教授の川波祥子先生と、同大学 脳卒中血管内科学 教授の田中優子先生にご講演いただきました。

川波祥子先生からは仕事と家事育児とを両立させていくにあたり、“A messy kitchen is a sign of happiness(散らかった台所は幸せの証)”、「借りられる手は借り、お金で解決できるものはけちらない」といったキーワードで、多忙な中でも次々に新しいチャレンジと努力を継続されてきたこと、それも惜しみないパートナーの支援があってこそだったことが語られました。産業医科大学の保健センター長や男女共同参画推進センター長、統括産業医としても活躍されており、「好きな仕事を継続することができるように支援したい」とのありがたいお言葉もいただきました。

田中優子先生からは急性期脳卒中治療の専門医としてキャリアを積まれる中、地元から遠く離れた地域で孤独を感じていた時にアリスの会に参加されたことで、様々な方とのつながりを感じることができた、この会は産業医が多い印象があり、参加に際し、心理的ハードルがあるかもしれないが、臨床医にとっても孤独を感じた際の駆け込み寺になるのではないか、との提言をいただきました。また、脳血管治療の最新情報についてのわかりやすい説明とともに、「脳卒中診療の文化を作る」ことを目的とした地域医療への関わりを進める意欲的な活動についてもうかがうことができました。

今回はオンラインということもあり、地域に関わらず、学生さんや男性会員など、多くの方に参加いただき、第1部の刺激を受け、第2部の座談会でも各自の近況や将来展望などが活発に語られました。