アリス四季の集い・春 北九州(2010年5月8日)

アリス四季の集い・春 北九州 開催報告

  • 日 時:2010 年 5 月 8 日(土) 14:00~16:00
  • 場 所:産業医科大学 産業医実務研修センター1階 総合討論室
  • プログラム:講演「産業医学、産業生態科学、産業生態科学研究所とは何か」
  • 講師:堀江正知先生(産業医科大学 産業生態科学研究所 所長/3 回生)
  • 参加者:25 名(うち学生支援プログラムより学生 10 名)

産業医科大学の卒業生でありながら、今回のテーマのように「産業医学とは何か」と真正面から 尋ねられると、即座に明快に答えることはいまだに難しいと感じます。堀江先生のお話は、まず「産業医学を Wikipedia で調べると・・・」から始まり、次第にその幅広い研究領域や、歴史的変遷、現在の米国の卒後教育評価委員会(ACGME)に列挙される、産業医学に求められる専門能力へと話が展開し、改めて産業医学が実に広く、またそれぞれに深い専門性を有した総合科学であることを実感しました。やはり即座に明快に答えることは難しいようですね。また自分の所属する研究所の名前に用いられていて、 他ではあまり聞かない「産業生態科学」の言葉の由来も、土屋初代学長の 思いを織り交ぜながら紹介頂き、初めて聞く新鮮な話でした。 今回の集いは学内で開催されたこともあり、スーツ姿がどことなく初々しい、医学部の1 年生も数多く参加していました。まだ産業医を体験したことがない学生さんにはちょっと難しい話かな、と思ったりもしましたが、皆さんとても熱心に最後まで聞いていて、正直、感心しました。これから学んでいかれる「産業医学」に対して、何か自分なりのイメージをつかんで頂けたらとうれしいと思います。

ご講演終了後の懇親会では、お菓子とお茶やジュースを頂きながら、学生からの質問に卒業生がこたえたり、卒業生同士も情報交換するなど、充実した時間を過ごしました。